ラ スタとは、1930年にエチオピアの皇帝に即位したハイレ・セラシエ1世の、その皇太子時代の名前である“ラス・タファリ・マコネン”に由来する。(“ラ ス・タファリ”という名前はアムハラ語で“造物主の長”の意味を持つ)ラスタファリズム、ラスタファリアン、ラスタファーライなどの言葉は、この名前を起 源にしているのだが、ジャマイカとはほとんど関係のないエチオピアの皇帝を一方的に神として崇拝するという、前代未聞の教義は、マーカス・ガーヴェイの言 葉に端を発している。 ガーヴェイは1887年、ジャマイカのセント・アンズ教区で生まれているが、いわ ゆる「アフリカ回帰運動」の提唱者として知られている黒人指導者の一人。彼は、すべての黒人の国々の人々がその中心をアフリカにすることによって真の独立 が得られると信じ、黒人の自尊心を強く訴えた。そして1927年、「アフリカを見よ。今に黒人が王座につくだろう。その時こそが解放の時だ」という発言を 残す。その3年後、ハイレ・セラシエがエチオピアの皇帝となったのだから、当時のガーヴェイ支持者達は色めき立った。ついに預言が成就されたと。彼らはハ イレ・セラシエをJAH(現人神)として崇拝し、旧約聖書の中に出てくるイスラエルのソロモン王とシヴァの女王の末裔であると信じ、ようやくラスタファリ ズムはその教義の完成を果たした。 |
「ガーヴェイは王は東に現れるだろうと予言した。彼の語った事はことごとく実現した。この先もまだ実現していく。もっと力強くなる。現実になる。かつて語った事が現実になり、皆に分かる。実に明らかだ」 |
ラスタとはどういう意味ですか? 「正義だ」 |
「それは未来、ラスタは未来だ。ラスタこそ未来だ」 |
「僕は宗教など持っちゃいない・・・・・・僕は自然のままだ。持つべきものは宗教じゃない、自然そのものだ」 |
「僕は宗教を持っていない。僕は僕であり、僕はラスタマンだ。だからそれは宗教ではない。それは人生だ」 |
「世界のどこに王の中の王ほどの富豪がいる?セラシエ1世は王の中の王だ」 |
「おまえの口からついて出る言葉が、おまえを生かす。おまえの口からついて出る言葉が、おまえを殺す。JAHは今、俺たちに厳しい試練を与えて下さっている」 |
「JAH が言っていたように、西洋社会は崩壊しなければならない。ここは悪魔の国だ。悪魔というのは実際の人間どもで、資本主義と刑罰主義は悪魔崇拝とドラキュラ 崇拝のようなものだ。それは悪魔による支配だ。悪魔が地上の一部を管理している。そして、その一方、神はアフリカにいて、それが悪魔の仕業だと俺たちが気 づくのを待っている」 |
「仕事は天から与えられるものだ。俺たちはそれをやるしかない。言っている意味がわかるか?すべては神の意志によるものだ。わかるか?だから。人間としての俺個人はJAHの聖なる導きなしには何もできない無力な存在なのだ。理解できるか?」 |
「僕にとっての自由とは人々の団結だ。僕が心を解放できるのは、ラスタファリを崇める時だ」 |
「神が俺を地上に送り込んだんだ。神は何かをやらせるために俺を遣わしたんだ、だから誰にも俺を止めることはできない。神が俺をやめさせようと思ったら、それが俺のやめるときだ。人間には絶対やめさせることはできないよ」 「その神殿は山に囲まれている。ジャーはヤコブの家よりシオンの門を愛する。すべての神の町には栄光の逸話がある。私を知る人々にレアブやバビロンの話を・・・エチオピアのフィリス・チャン・アレイは、ジャーは神の国で生まれたと説く。ジャーがこの地上を再生させると」 「悪魔には俺をどうすることもできない。悪魔がきたら俺は握手する。悪魔には悪魔の役割があるんだ。悪魔もいい友達なのさ・・・・・・悪魔だってことがわかってないと、そのときには奴にめちゃくちゃにされてしまうけどね」 |